成都浣花渓畔に位置する杜甫草堂は唐代、大詩人である杜甫の成都寄寓時の旧居である。西暦759年冬、杜甫は「安史の乱」を避け、蜀に入り、草葺の家を造って住む。それは「成都草堂」と呼ばれている。杜甫は前後してここに計4年住み、そこで創作した詩歌は今に伝わっているものでも240首余りある。
今日の草堂は清代修築時の形を完全に保っており、総面積は300ムー(1ムー=6.6アール)近い。杜甫を記念する祠堂と旧居が一体となっており、建物は古風質素また上品であり、庭園は美しく、かつ静かでとても優れた場所となっており、著名な文化聖地とされています。
草堂旧跡内に、照壁、正門、大廨、詩史堂、柴門、工部祠が1本の線上に排列されており、左右対称の回廊と両側にその他付属建築が配置されている。その間には流水がめぐり、小さな橋が連なり、竹林が茂り、荘厳かつ古風質素、静か、また清朗な雰囲気を醸し出している。工部祠の東側に「少陵草堂」碑亭があり、杜甫草堂の代表的景観、また成都の著名な観光地点となっている。工部祠裏には杜甫が描写したところにより、明代に再建された「草葺の家景区」があり、旧居の田園風景を再現し、濃厚な詩意環境を造り出している。盆景園内には1999年に建造された「杜甫詩書道木刻廊」があり、杜甫詩の書道をし、木彫りした百余りの作品を陳列している。場所は元大雄宝殿があった「大雅堂」内で、今に至るまで中国国内最大面積(64平方メートル)のうるし絵を施された壁画と12体の歴代の著名詩人像が陳列されており、視覚的に杜甫の一生と中国古典詩の発展史がわかるよう展示されている。館内には「千秋を啓発する詩聖」展覧ホールがあり、そこは第5回「全国十大陳列展覧精品」創意最優秀賞を光栄にも獲得したホールとなっている。「草堂を想う」陳列館では文献写真資料を展覧し、国家指導者、海内外著名人物が草堂参観時に残した写真、サイン、題辞及び頂いた物なども展示している。
「唐風遺韻」旅客サービスセンターは杜甫草堂を特色とした商品開発や販売が一体化した大規模なマーケットとなっている。杜甫草堂詩書画院と 「唐風遺韻」は隣同士に並び、書と絵の展覧、買い付けと販売、収蔵が一体となっており、文化産業において高いレベルを保っている。
唐代遺跡陳列館は、草堂北東に位置している。2001年末、草堂内で大面積に渡り唐代の生活遺跡と文物を発掘し、杜甫草堂の歴史を一層深めるものとなった。また杜甫が当時居住していた環境及び生活情景の描写が正しいと証明するもの、古今来に渡る草堂寺の場所についての論争に答えを提出するものともなった。それは杜甫草堂史の厚みを増し、この聖地に新しい彩りを添え、人々をますますひきつけさせるものとなった。 2005年に再建した万福楼は草堂東面の楠林の中にそびえており、歴史文化都市、成都についての記述「東に崇麗閣有り、西に万福楼有り」の姿を復元した。万福楼の上から遠くを眺めると、美しい景色が際限なく広がっており目に収めきることができない、これは杜甫草堂の一つの特色ともなっている。
現在の杜甫草堂は一新され、より多くの出土品を展示し、国内外の皆様を歓迎いたします。 |